安心できるクラス、自分らしくいられるクラスへ

更新日 2024年03月27日

海外では、いじめの防止策として、「いじめはいけない」という意識づけや、いじめを避けるコミュニケーションの技術や共感性の育成、ストレスマネジメントやレジリエンス※ 教育などの予防教育が行われています。
日本でもいじめ対策として、教職員のチームとスクールカウンセラー、養護教諭などが連携して予防教育を行っている学校もあります。

ある研究によれば、子どもたち同士が疎遠なクラスでは、お互いに無関心で、誰かがいじめられたり、嫌な思いをしていても、それを止める人も少なく、いじめの抑止力が働かず、解決も難しかったのですが、男女ともに、学級への関与や親しさ、学級生活の満足感も高く、自己開示ができるクラスでは、お互いにクラスや友だちが大事にされて、いじめも不登校も発生しにくいことが示されたそうです。
そのようなクラスであれば、いじめが生じてしまっても、解決しやすく、また、不登校の児童・生徒も、学級復帰がしやすかったり、そもそもクラスが楽しいので欠席しない、というように、いじめだけでなく、さまざまな点で子どもの成長にプラスに働くと考えられます。

安心して自分らしくふるまえる、自己開示して交流しやすいクラスを築くことが、いじめの防止になり、楽しい学校生活につながります。

※レジリエンス=精神的回復力