いじめのサインに気づくために

更新日 2024年01月04日

学校でいじめられている場面のイラスト
親の前ではかくして元気な様子のイラスト

いじめはつらいですが、多くの場合、子どもは保護者にその事実を隠そうとします。
それは信頼関係ができていないということではなく、よい関係だからこそ、 「親に心配をかけたくない」「いじめられているみじめな自分を知られたくない」などの気持ちから我慢してしまうのです。
子どもの様子でもし気になることがあったら、問い詰めるのではなく、「あなたが心配」「大切に思っている」という思いが伝わるように声掛けし、ゆっくりと話を聴こうとしてください。
どのように話を聴いたら良いかわからない、サインが本物かわからない、など迷う時にも、遠慮なくスクールカウンセラーや相談機関、学校の教員などに相談することが大切です。

笑顔や、食欲、睡眠など、いつもの様子に気になる変化がないか、保護者の気づきはとても重要です。気になることがあったり、迷ったりした時に、思いきって相談する勇気は、お子さんにとって良い見本になりますし、お子さんを守ることにつながります。相談しながら信頼関係を築き、協力して問題解決していく保護者や大人の姿は、お子さんにとって一生の心の支えになります。

いじめのサインの例

いじめにあっていることを言葉にしなくても、「朝起きてこない」「会話が減った」「スマートフォンの着信音におびえる」など、これまでと違った行動や態度が現れることが多いのです。
とくに4月のクラス替えや転校、夏休みの前後など、新しい人間関係の中に入るときや、人間関係が変わってくる時期は、注意して見守る必要があります。
また、夏休みや冬休みなど、長期の休みが終わって、新学期が始まる時期、日曜日から月曜日にかけて、学校を行くのがつらそうな様子がある場合には、すぐに学校やスクールカウンセラー、相談機関に相談しましょう。

文部科学省ではいじめのサインの例を「いじめのサイン発見シート」としてまとめています。参考にしてください。

別添「いじめのサイン発見シート」 (mext.go.jp)